当サイトのコンセプトは「制作会社に頼まずに、自分でWEBサイトを作れるように情報提供する」です。WEBサイト、つまり、ホームページが欲しい人は次の手順で完成できます。
ホームページの目的を考える
ホームページが欲しいと思った時に最初に考えるのは「何の目的でホームページを作るか」です。別の言い方をすれば、「ホームページに何を期待しているか」です。
「ホームページの目的は何か」という問に対して、教科書的な答えを出すなら「企業に何らかの利益をもたらす」ですが、本音をいえば実際にはそうでない場合も多くあります。
- 会社が実在するための証明(=信用されるため)
- パンプレットの代わり
- 補助金で安く作れるからなんとなく作った(実質75%OFFになることも)
- 起業したので集客のため
- ホームページを営業マンの代わりとして仕事を取ってほしい
- 簡単なオンラインショップが欲しかった
- 本格的なオンラインショップが欲しかった
- 社内のノウハウを活かして広告収入がほしい
簡易的なものから、本格的なものまで目的に応じて企業の数だけホームページに対する思いは様々です。同様に制作予算も3万円から1000万円まで幅があります(webサービスを始める場合は数億円になることも)。
初期制作予算と運営予算と社内体制のバランスを見極めて目的を設定してください。
このフェースが一番重要なので、一番時間をかけて検討します。
検討した結果、「作らない」という選択もありです。
ドメイン取得
ホームページの目的が決まって、実際にホームページの制作を始めます。最初は「ドメイン」の取得です。
ドメインとは、ヤフージャパンは「yahoo.co.jp」や、楽天市場は「rakuten.co.jp」のような、ホームページの住所に当たる部分です。原則として先着順で取得します。「co.jp」は法人でなければ取得できなので信頼背は高いです。その代わり取得が少々めんどくさいことと費用が若干高いです。「com」「net」「jp」などは誰でも簡単に取得できて費用が安いです。ドメインには、優劣がないといわれていますが「tw(台湾)」「tv(ツバル)」「in(インド)」など、その国を表現するものは取得しないほうが無難です。特別な理由がなければ「com」または「jp」がいいでしょう。
ドメインを取得できる会社はたくさんあります。価格と機能が多少違いますが以下の3社ならどこでもいいと思います。
レンタルサーバー契約
次にレンタルサーバーを契約します。ホームページを作る場所です。ドメインが住所なら、サーバーは土地です。サーバーもピンからキリまで様々な種類があり、会社も無数にあります。いわゆる「普通の会社」ならば以下のレンタルサーバーがいいでしょう。どこも利用している会社も数万件以上の大手であり、安くて高機能です。
- ロリポップ(オススメ)
- さくらインターネット
- エックスサーバー
ワードプレスのインストール
サーバーを借りたら「ワードプレス」をインストールします。
ワードプレスとは、乱暴に大雑把にいうと「インターネット上のホームページ制作ツール」です。
インストールの方法は、大手のレンタルサーバーの場合には、ID・パスワードなどを設定して簡単にできます。(ロリポップの場合はこちら)数年前は自分でダウンロードしていくつかの手順を踏まえないと出来なかったのですが、今とても簡単にできます。
このホームページもワードプレスで作っています。
テーマの設定
「テーマ」というのは、デザインの種類です。
ワードプレスは高機能なので、普通の人が考えられることは全て可能です。ただし、それは技術があればの話であって、実装させるためには相当な経験と技術が必要です。
技術がない人のために「テーマ」というテンプレートがいくつも配布されています。自分のホームページと相性のいいテーマを選んで設定します。最初からテーマが設定されているのですが、企業ホームページには向いていません。ですので、無料と有料があるので予算と見た目のバランスを考えて選んでください。いくつか代表的なものを紹介します。
プラグインの設定
プラグインというのは、ワードプレスの拡張機能です。プラグインを入れることでテーマをより便利に使うことが出来ます。代表的なものを紹介します。たくさん入れれば高機能になりますが、動作が遅くなり、セキュリティーのリスクも高くなるので程々にしてください。
- SiteGuard WP Plugin
- BackWPup
- EWWW Image Optimizer
- Contact Form 7
全体構成を考える
ホームページの目的が決まっているので、構成を考えるのはそれほど難しくないと思います。同業他社を参考に、どんな情報を掲載すれば目的を達成できるか考えてください。
各ページを作成
全体の構成がおおよそできたら各ページを作成していきます。
具体的にはテキストと画像を準備します。テキストは自分の事業なのでがんばって書いてください。どうしても苦手という方は、各ページの見出しができればテキストは外注してもいいでしょう。画像は、どうしてもなければフリー素材から選んでもいいと思います。
問い合わせフォームを作成
メールでお問い合わせを受け付ける場合には「お問合せフォーム」が必要です。プラグイン「Contact Form 7」を入れれば比較的簡単にメールフォームが設置できます。
ただし、メールをチェックする習慣がない場合には、あえて設置しないことを選択するのもありです。特に「ホームページがあればいい」「ホームページからの売上は期待していない」という場合にはなくてもいいでしょう。
完成
見た目の問題とかクオリティーの問題とか、実際にはまだまだ満足していなと思いますが、ここまでくれば一応の完成になります。今後は、さらにコンテンツを増やすとか、見た目のクオリティをあげるとか、広告を出すなど様々な選択肢があります。目的の応じてホームページを育ててください。
よくある事故
ホームページをご自身で作成してよくある事故を紹介します。以下のようなことでたまに相談がありますが基本的には「諦める」が唯一の選択なので気をつけてください。
- 契約料を払い忘れてホームページが消える
- サーバーが故障してデータが無くなる
- ホームページを適当に改造して戻せなくなる
- セキュリティーが甘くて乗っ取られる
私を含めて、専門家ならこういう事が起きないように対処をしたり、起きることを想定して事前に対策をしています。ご自身で管理できないと判断した場合には外部に委託をするのがいいでしょう。