個人が副業するのはブームというよりも定着しつつあります。
副業の種類は様々で、アルバイト、転売、投資、起業など、難易度が低いものから高いものまで選ぶのが大変です。自分にあったものを選ぶのが一番ですが、ここでは私の得意分野である「ネット副業」について深堀りしたいと思います。
特徴
ネット副業の特徴は「稼ぐまでに時間がかかるけど、うまくいけば人生が変わる」です。
平均的な例として、最初の数ヶ月は勉強期間として報酬はゼロなことが多いです。しかし、技術を身につけたりコツをつかめば報酬の上限はありません。時給換算でいえば、1万円を超えることも珍しくないです。
SNSでは、副業を短期間で成功させて華々しい写真をアップしている方もいますが、「最初から技術を持っている」か「超長時間労働(1日15時間)」か「嘘」か「詐欺」か「天才」のどれかです。(詐欺については後述します。)
また、もう一つの特徴として「不労所得」に近い状態にもなります。完全な不労は無理ですが、自分の好きなタイミングで仕事をしたり休めたり、休んでいる間も資産として形成したコンテンツがお金を生み出してくれます。イメージとしては、音楽や出版の著作権収入(印税)に近いです。
副業のタイプ
ネット副業の特徴として、「パソコンが使えない人」には難しいです。スマホだけでもできる副業もありますが、時間効率が非常に悪いので、現実的にはパソコンが欲しいです。
また、「今すぐ現金がほしい」という方にも向いていません。「何らかの技術を高めて生涯に渡って効率よく稼ぐ」というのが基本になっているからです。
技術提供型
自分の得意な技術を活かして、また、技術を学んで副業をする方法です。それぞれの技術は、プロの方も大勢いるので怯んでしまうかもしれませんが、「個人で副業をしている方が発注する」という需要があります。単価は企業からの案件に比べて低いですが、スキルアップをすることで単価も高くなります。
WEBライター
文章が書くことが苦手でなければWEBライターはおすすめです。最初は文字単価1円ぐらいかもしれませんが、実績が認められれば文字単価10円ぐらいの案件もあります。
ネット副業の中でも手堅い仕事です。
動画編集
YOUTUBEに進出している企業や芸能人がいっぱいいることはご存知だと思います。その反面、動画編集者は圧倒的に不足しているようです。毎日投稿しているようなユーチューバーや芸能人などは、専属の動画編集者がいますが、不定期にアップしている企業では外注が多いです。よくあるのがWEB制作会社に依頼して、そこがフリーランスや副業でやっている動画編集者に下請けに出すということです。5Gの普及もありますので、動画編集の需要はなくならないと思います。
イラストレーター
プロのイラストレーターになるにはなかなか難しいですが、個人を相手にアイコンやイメージ画像の作成などの需要はたくさんあります。特徴のあるイラストを描けることが理想です。
WEBサイト制作
一見、WEBサイト制作というのはプロの仕事だと思いがちですが違います。WEBサイトの制作費は、1万円から1億円まで様々な規模の案件があります。まずは、「安くてもHPがあればいい」という方で経験を積んで徐々に規模・難易度が高いものにシフトしけいけば
資産ストック型
自分で制作したものが蓄積していくことで、最初は小さな報酬だったものが時間とともに大きな財産に変わる副業があります。
ラインスタンプ
主にイラストが得意な方が挑戦しているとおもいます。スタンプの売上の35%が報酬になります。現実的には、ライバルが多いのでまとまった収入は厳しいようですが、うまくシリーズ化できれば大きな収入になります。
アフィリエイト
アフィリエイトはネット副業の代名詞ともいえる存在です。ブログやサイトを作成して、そこに広告を掲載して、購入に至った場合に報酬を得られるというものです。始めるのは簡単ですが、満足できる報酬までには時間がかかります。アンケート調査によると、約3割の方が無収入で、1000円未満も約1.5割です、一方、50万円以上も1割います。
参考資料:アフィリエイト・プログラムに関する意識調査 2019
Youtube
最近では、YOUTUBEがネット副業の注目株です。大学生から芸能人まで多種多様な人たちが急激にユーチューバーになっています。他にはない知識や経験が最高のコンテンツですが、アイデア次第では何も持っていない人でも十分戦っていけます。ただし、一定の条件をクリアするまで、無収入なので編集技術がないと難しいです。芸能人は、成功する確率が高いので最初から企画や編集など外部の方とチームを組んでいますが、一般の方は自分で編集しています。
ただ、編集技術はそれほど難しいものではないので少し勉強すれば最低限のレベルはクリアできます。
副業の先
副業で始めた仕事が想像以上にうまくいき、本業にしたり、専門家と認識されることもあります。実店舗のアルバイトなどの副業との大きな違いはここにあります。
出版
どの分野でも、うまくいくと最初に声がかかるのは出版でしょう。その分野の知識が技術が認められると、フォロワーが増えたり再生回数が増えたりして自然と目立ってくるので出版社が目をつけてくれます。また、noteというサービスで記事単位で有料販売ができるので、事実上の自費出版も可能です。影響力が大きい方は大きな収入になっているようです。
インフルエンサー
個人の活動や生き方そのものが目立ってくるとインフルエンサーとして、多くのスポンサー付きます。一歩間違えれば炎上しますが、多くのインフルエンサーはその炎上までも知名度アップとして利用します。単純な知識や技術以上に精神力が必要です。
起業
副業の規模が大きくなると、独立して起業する方も多いです。起業はリスクが高いので慎重になる方が多いですが、うまくいけば人生が変わります。
詐欺に注意
副業を始めると高い確率で詐欺師がやってきます。甘い言葉で誘惑して、価値の低い教材やツールなどを購入させます。どんなネット副業でも「楽して儲ける」なんてことは絶対にできません。
「すぐに元が取れます」「1日10分で~」「最初に登録料が○万円かかります」なんてものは全部詐欺です。例外なく詐欺です。そんなものがあれば誰にも教えず、自分ひとりで儲けて大富豪になります。
副業を始めるための教科書は書店で売っています。その分野の本を5冊ぐらい買って勉強してください。ネットでも優秀な情報はたくさんありますが、最初は見極められないので多くの場合、詐欺に引っかかります。
最後にもう一回言います。
ネット副業は楽して儲けることはできません。
すぐに現金が欲しい場合はコンビニバイトをしてください。