書評「ドリルを売るには穴を売れ」
「イタリアンレストランを立て直す」という物語を通して、マーケティングの基礎を学ぶことのできる書籍です。
少し古い書籍ですが、マーケティングの入門書としての評価は高いので紹介します。
商社に入社して間もない女子社員の「売多真子」がマーケティングの手法を少しずつ吸収しながら、イタリアンレストランを立て直すという物語と、その手法の解説が交互に展開しているので、理解しやすい構成になっています。
仕事で、マーティングを少しでも活用しようと思ったことがある方はわかると思いますが、マーケティングの手法を知っていることと、実際に活用することの間には大きな壁があります。この本の全体のコンセプトに「マーケティングは会議室で起きているわけではない」ということが感じられます。日常の活動すべてにマーケティングを考える上で学ぶべきことがたくさんあると気付かされます。
本書を読みすすめるとマーケティングの4大基礎が学べるようになっています。
- ベネフィット
- セグメンテーションとターゲティング
- 差別化
- 4P-製品・価格・販路・広告
初版は2007年なので、販促活動においてSNSの影響力が大きくなった現在では、多少の時代遅れを感じる部分があります。しかし、基礎知識がしっかりしていないと応用もできません。
スムーズにマーケティングの基礎を学ぶには最適な1冊だと思います。