あらゆる分野でAIが活用されて効率的かつ高度な成果をあげていることはご存知だと思います。WEB制作においてもAIを活用することで、効率よく制作を進めることができます。具体的にその例を紹介していきます。

AIを活用するための基礎知識

AIを活用するためには、「どんなAIを使うのか」と「どんなプロンプト(命令文)を使うのか」が重要です。少し検索するだけでも、AIは無数に存在しているのでどれを選べばいいのか迷うと思います。また、どんなプロンプト(命令文)を書けば理想の制作をしてくれるのかわからないと思います。AI関連の書籍が無数に販売しているので詳細はそちらに任せるとして、ここでは簡単に紹介していきます。

代表的なAI

  • ChatGPT:代表的なAIです。万能型なのでこれさえ使えればとりあえず大丈夫です。無料版と有料版がありますが、仕事で使うなら有料版にしましょう。
  • Gemini:グーグルが提供しているChat型AIです。ChatGPTと同等の能力をもっています。
  • Claude:個人的によく使っています。英語表記ですが日本語入力に対応しています。
  • Adobe Firefly:Adobeが提供してる画像生成AIです。
  • imageFX:グーグルが提供している画像生成AIです。日本語非対応なのでちょっと使いにくいです。
  • SeaArt:日本語対応の画像生成AIです。高機能な反面、ちょっとわかりにくいです。

プロンプトのコツ

生成AIは、プロンプト(命令文)の質によって制作物が大きく変わります。制作物に納得ができない場合には、プロンプトの手法を変えてみていろいろなパターンを試してみるのがいいでしょう。また、同じプロンプトでもゆらぎがあるので何度か試してみるというのもアリです。下記にテキストAIの代表的なプロンプトのアイデアを挙げてみます。

  • 最初に役割を与える:「あなたは学校の先生です」「あなたは最先端の研究者です」など職業を指定するやり方があります。
  • アウトプットを指定する:「中学生でもわかるように」「400文字程度で」「箇条書きで」などアウトプットの内容を指定することができます。
  • 情報を与える:見本となる例を上げて、「このような形式で生成してください」と命令する。

プロンプトも奥が深いので、書籍などで手法を勉強することで高品質な生成ができるようになると思います。

コンテンツ制作

WEB制作において、もっともAIを活用している分野はコンテンツ制作です。最初の頃のAIはクオリティも低く実務で使えるものではなかったのですが、一般的な情報ならば、今ではプロレベルに限りなく近づいていますので活用しないという選択肢はないです。

アイデア出し

WEBサイトの設計段階やコンテンツの追加の際に、どんなコンテンツを作成すればいいのかAIに聞きます。一般的なコンテンツならば、わざわざAIを使う必要はないと思いますので、意外性や誰も見たことないものをアイデアとして出してくれることを期待します。

ライティング

もっとも多く人が利用しているのが、ライティングだと思います。適切なプロンプトを入力することで高品質な文章があっという間に作成されます。

画像

イメージ画像ならAIで生成できます。簡単なプロンプトでもそれらしい画像を作れますが、細かい指定をすることでイメージ近い画像も作ることが可能です。

例:ビジネススーツを着た女性が、白い背景に立って右手を差し出している姿。女性は黒いスーツジャケットとスカートを着用しており、明るく自信に満ちた表情で、片手を腰に置きながら、もう片方の手を優雅に横に差し出している。

プログラミング

WEBサイトに様々な機能を追加したり、CSSで装飾したりする際にもAIが活用できます。従来なら数万円から十数万円をかけて作成していた機能ならば、AIを使うことであっという間に作成できます。ただし、適切なプロンプトを入力しなければならないので、プログラミングの知識がある程度ないと難しいでしょう。

AIを使うときの注意点

AIは優秀な道具ではありますが完璧ではありません。「ハルシネーション」という現象を起こします。簡単に言うと嘘をつきます。未知の分野でAIを使うと出力された内容が嘘か本当か判断できません。AIはあくまでも自分の事業を加速させる道具です。無から有を生み出そうとすると失敗します。