KGIとKPIの違いとは？

目標達成に向けた指標設定のポイント

WEB制作を通じて企業やサービスの成長を支援するためには、目標を明確に設定し、その達成に向けた進捗をしっかりと把握することが欠かせません。この記事では、WEB制作のプロジェクト管理や、クライアントとの目標共有に活用できる「KGI」と「KPI」という2つの指標の違いについて解説します。これらを理解することで、プロジェクトの成功に一歩近づけるはずです。

KGIとは？成功を見据えた「最終的なゴール」

KGI（Key Goal Indicator＝重要目標達成指標）は、WEB制作プロジェクトや企業のマーケティング戦略における最終的なゴールを数値で示す指標です。KGIを設定することで、「何を最終的に達成したいか」を具体的に定めることができ、プロジェクトがどれだけ成功したかを測る基準となります。

たとえば、クライアントから「ECサイトの売上を大幅に伸ばしたい」という依頼を受けた場合、KGIとして「年間売上1億円の達成」を目標とすることが考えられます。WEB制作会社として、このKGIを目指して戦略や施策を組み立て、最終的な成果が目標に到達しているかを評価します。

【KGIの設定例】

新規ECサイトの年間売上目標を1億円に設定
ユーザーリテンション（顧客維持率）を50%以上に
ウェブサイト経由の新規顧客獲得数を年間で1,000人に

KGIは最終的な成果の目安となるため、クライアントのビジネス目標やプロジェクトのビジョンにしっかりと基づいて設定することが重要です。

KPIとは？KGI達成に向けた具体的なアクションの指標

一方、KPI（Key Performance Indicator＝重要業績評価指標）は、KGIを達成するための進捗状況を測るための指標です。KPIは日々の活動や施策の効果を確認し、目標に向かって計画通りに進んでいるかを評価するために設定されます。KGIを最終ゴールとするなら、KPIはそのゴールに至る「道しるべ」ともいえるでしょう。

例えば、先ほどの年間売上1億円をKGIとした場合、KPIとしては「毎月の新規顧客数200名」や「サイトの訪問数10,000件以上」といった具体的な数値目標を設定します。これにより、KGIの達成に必要な進捗や改善が常に確認できるようになります。

【KPIの設定例】

毎月の新規顧客数を200名にする
サイト滞在時間を3分以上に向上させる
問い合わせフォームのコンバージョン率を5%以上にする

KPIは、具体的で測定可能な数値に落とし込むことで、プロジェクト進行中のパフォーマンスを定期的に見直し、必要に応じて改善策を講じるための指針になります。

KGIとKPIを正しく設定するポイント

WEB制作のプロジェクトでKGIとKPIを効果的に活用するためには、以下のポイントに注意が必要です。

クライアントのビジネス目標と一致させる
KGIはクライアントが最終的に達成したい成果を示すものです。初期の打ち合わせで、クライアントの目指すべきゴールを深掘りし、それに見合ったKGIを設定することが大切です。
測定可能で具体的な数値設定
KPIは具体的な数値目標にすることで進捗を客観的に評価できます。「アクセス数を増やす」ではなく、「月間アクセス数を2倍にする」といった具合に、明確で計測可能な目標を設定しましょう。
定期的なモニタリングと改善
KPIはプロジェクトの進行中に定期的に見直し、KGIに近づくための改善策を随時検討する必要があります。たとえば、Google Analyticsを活用して訪問数やコンバージョン率をモニタリングし、必要に応じて施策を調整します。