書評「時間最短化、成果最大化の法則」

株式会社北の達人コーポレーション代表取締役社長、木下勝寿さんによる著書「時間最短化、成果最大化の法則」を紹介します。

簡単にいえば、仕事術の本です。具体的な行動指針が45項目記載されています。
この手の本をいくつか読んだことがあれば、一つ一つの項目はどこかで聞いた事があるという印象を受けるでしょう。つまり、それほど珍しいことは書かれていません。しかし、それが実行できているかといえば、私を含めてほとんどの人は実行できていないと思います。

私が気になった項目をいくつか紹介します。

  • ピッパの法則
    この本の最初の項目であり、著者が一番伝えたい内容です。「ピッと思いついたら、パッとやる」という法則です。誰もが思いつくが、実際に行動に移す人はごく僅か。そのごく僅かな人になろうというのがこの本の全体に流れているテーマです。
  • 10回に1回の法則
    本気で10回取り組めば1回は成功するという法則です。逆に言えば、1回で成功すると思うなということです。成功者はたくさん行動して、その結果、成功を掴み取っているということです。
  • めんどうくさければGOの法則
    自分が「めんどくさい」と感じたら、他の人もそう思っているから行動に移さない。だから、自分が行動に移せば差別化ができるということです。これは私も実感していて、WEBサービスを作る時にめんどくさければ成功の確率が高くなっています。
  • 自分を捨てると成長する法則
    「成長」と「上達」は違うということ。理想の自分に成長するためには、今の自分を捨てなければなならない。

基本だけど重要なことがギュッとまとまっていることにこの本の価値があると思います。油断して行動がおろそかになった時にこの本を読み返すような使い方がいいでしょう。

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